指導資格と取得方法

加圧トレー二ングのインストラクターには、経験やセンスも大切ですが、そもそも資格がないと指導できないことになっています。

専門の資格が必要

加圧トレーニングは、日本のみならず、アメリカや中国など世界でも広く注目され、研究や実験プロジェクトが組まれています。加圧トレーニングを指導するのには、専門の資格が必要です。考案者である佐藤義昭氏が役員を務めるKAATSU　JAPAN（株）が、日本や海外において、加圧トレーニングに関する多くの登録特許を保有しています。したがいまして、加圧トレーニングを許可なくおこなうことはもちろん、無断で加圧トレーニングの器具を複製、販売したり、使用したりすることも禁止されています。もちろん有資格者のインストラクター以外の方が指導することは、違法な行為となり罰せられます。

資格を摂るためには、加圧トレーニング協会認定の教室において、各資格取得コースを受講し「加圧トレーニングインストラクター」の資格を取得しなければなりません。現在スポーツジムを経営している方や、接骨院にお勤めの方、個人のトレーナーの方、介護に利用したいとお考えの方、また、これから加圧トレーニングを学びたいと思っている方など、資格取得がおすすめです。

しかし、新規にインストラクターになりたいとお考えの方には、いくつかの条件があります。まずは、医師や理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、マッサージ師、看護士、健康指導士、スポーツトレーナーやインストラクターなどのように、トレーニング指導ができる資格をお持ちの方、または、同等の能力をお持ちであると認められる方です。また、3か月以上かつ24回以上の加圧トレーニングを、実際におこなったことのある方が条件になっています。これらの条件を満たしたうえで、NPO法人東大スポーツ健康マネジメント研究会が主催しています「加圧トレーニング特定資格者養成講習会」を受講（基礎理論講習、修了試験）、合格後、実技と事業講習を受講し合格資格を取得することができます。もしくは、加圧トレーニング統括指導者、養成資格を必要とする上級加圧トレーニングインストラクターの養成講習を受講し、受験合格することで、資格を取得することができます。

さらに、加圧トレーニングの資格更新の際にも、理論の講習を受け単位を取得しなければなりません。

専用の器具が必要

加圧トレーニングをおこなうためには、専用の器具を使います。「加圧マスター」「加圧マスターミニ」加圧ベルト「筋力アップクン」、専用ウェア「カーツ」です。「加圧マスター」はインストラクターの資格を持つ者のみが取り扱える器具です。

この器具を使い、1人1人に合わせた圧力を調整、設定しながらトレーニングをおこなうものです。これらは発明者である佐藤義昭氏が40数年かけて研究開発したもので、全て特許登録がなされています。「加圧マスターミニ」と加圧ベルト「筋力アップクン」は、購入し自宅で使用することができるものです。加圧トレーニングで使用する器具は、指導資格を持っている全国の各登録施設でも販売していますが、適切にしかも安全に使用できるようにするために、購入時には「購入セミナー」を受講することになっています。また、専用ウェア「カーツ」は、トレーニングに適した素材で、しかも適正位置にベルトが巻けるような構造になっています。加圧の専用ベルトを使用する際には、圧力の加減や時間など個人にあった調整が必要です。専門のインストラクターに適宜調整していただく必要がありますし、他人が使うことはできません。

最近では、インターネットなどで加圧トレーニング器具を扱っている場合があります。その中には、非正規品や偽造品も多く出回っているようです。事故や不具合が起きないようにするためにも、正規のルートより購入し、基準に適した純正の器具を使用するようにしましょう。

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